プラントの定修とはどんなこと?
化学プラント、石油プラント、発電プラント等、プラントは日常生活のために止めることなく通常24時間連続で毎日運転されています。そのために、期間を決めて2週間から1か月ほど停止して、各種点検や補修を行います。これをプラントの定修と言います。定修で行われる工事の内容は、大きく分けて、①点検、②洗浄、③修繕・交換・改造になります。
点検とはどんなことをやるの?
自主的な点検に加え、法律で決められている年1回の定期点検を行います。プラントが停止されればすぐに点検に入りますが、発電プラントのような熱い部分がある場合は、冷めるのを待って内部に入ります。法律で決められている項目以外に、いろいろ自主点検を行い、運転再開後、安全に運転が継続できるように、不具合のあるところは補修・改造されます。
洗浄とはどんなことをやるの?
タンクやボイラーなどの大きな容器は、高圧洗浄や高温水で洗浄されてきれいにされます。配管は水洗や蒸気での洗浄が行われます。洗浄した結果、腐食などが判明した場合は、運転再開に支障がないようにすぐに補修されます。
修繕・交換・改造とはどんなことをやるの?
定修前の運転中に不具合がわかっているところは、修繕・交換・改造が行われます。これらの工事は、部品や材料、それに加えて工事器具や作業員の段取りが必要なので、定修前に細かい設計や検討が行われ、計画的に行われます。点検や洗浄時に見つかった不具合は、緊急に材料や作業員が手配されて工事が行われます。どんな工事も、プラントを停止する期間が決められているので、場合によっては、徹夜で工事が行われます。
定修とは「定期修理」を略称した言葉になります。その言葉どおり、工場やプラントなどで設備の点検や修理などを定期的に行うことです。